日本において避妊方法といえばコンドームが代表的。
他の方法が選ばれることはまだまだ少ないですが、
安全安心なセックスをするために、
自分に合った避妊方法を考えてみましょう。
日本で選択可能な避妊方法
コンドーム
正しく着用していれば約98%の避妊成功率ですが、正しい着用ができていないと途中で破れてしまうこともあるので、一般的には約87%の成功率だと言われています。ただし、避妊だけではなく性病を予防する効果があるので、他の避妊手段を取っていたとしてもあわせて使うのがオススメ。
低用量ピル(デイリーピル)
毎日継続して飲むことで避妊効果を発揮してくれる薬。毎日忘れずに飲んだ場合、避妊の成功率は99.7%と高い効果が期待できます。避妊効果以外にも、生理痛や生理不順の改善といった副効用も確認されています。デイリーピルには様々な種類があるので、婦人科の先生と相談しながら自分に合うデイリーピルを見つけてくださいね。
緊急避妊薬(アフターピル)
避妊をせずに性交渉をしてしまったり、避妊に失敗したりした際に服用する薬。24時間以内に飲むことができれば、77~95%の確率で妊娠を防ぐことができます。
子宮内避妊具(IUD)
子宮内に挿入することで、数年間避妊効果が持続するものです。IUDにも様々な種類があり、銅が巻き付けられた「銅付加IUD」や、黄体ホルモンを長期間にわたって放出し続ける「子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS)」があります。特に、IUSは避妊以外にも過多月経や月経困難症に効果があります。出産経験のない人は挿入の際に痛みを伴うこともあるので、不安な時は婦人科の先生にご相談ください。
海外では選択可能な避妊方法
日本では、避妊方法の選択肢はまだまだ少ない状況ですが、海外では、多くの避妊方法が実現しています。 日本ではまだ未認可のため使用できない世界の多様な避妊方法をご紹介いたします。
避妊インプラント
肘の上辺りの腕の内側の皮膚の下にこのインプラントを入れることで、約3~5年間の避妊効果が期待される製剤です。
日本では使用できません
避妊パッチ
連続して3週間、週に1回のペースで新しいパッチを体に貼ることで避妊効果が期待できるシール状のパッチです。
日本では使用できません
避妊注射
ホルモンを2~3ヶ月に一度定期的に注射することで避妊することができます。血栓症のリスクが低いこと、授乳中も使用できること、避妊していることを他の人に知られにくいというメリットがあります。
日本では使用できません
Illustrations / millitsuka