カラダや性にまつわる「しかたない」とされてきた我慢やモヤモヤを、
「しかたなくない」ものにするために、
今を生きる人たちが感じているリアルな「しかたない」を知る意識調査を
「カラダ・性・働き方」の3つのテーマで実施いたしました。
第一回は、カラダにまつわるしかたないについて
スマルナユーザー885人にアンケートを実施しました。
(2021年10月実施)
※スマルナとは、生理や避妊に関する悩みを持つ方と医師や助産師、薬剤師などの
医療専門家をつなぎ、オンライン診察やピルの処方の相談を受けることができる
プラットフォーム。
Q1. 自分のカラダを好きだと感じますか?
「はい・どちらかといえばはい」と答えた人の声
自分の身体とずっと付き合っていくのは自分自身なので、好きでいたいと思っている。
20歳前後の頃は、男性に見られて評価される基準が全てだったため好きになれなかった。でも、今は自分が心地良くいられて、自分に合った洋服を着ることができているから、自分の身体を大事に思っている。
もともとぽっちゃり体型で腕や脚が太いのが悩みだが、それを好きと言ってくれる人がいるので少し好きになった。
標準体重が1番健康的に過ごせると思えるようになったから。
お化粧したり、素敵な服を着たりして女性でいることを楽しむことは好き。だけど、自分の体調(特に生理)を考えながら予定を組むのは、あまり好きではない。
自分の体調や体質と向き合うなかで、自分にも魅力があると少しずつ感じることができた。
「いいえ・どちらかといえばいいえ」と答えた人の声
子供の頃は太っていたので、身体のことでからかわれることが多かったため。 また、社会人になってからは、飲み会の席などで身体的なことを性的に揶揄されたことがあったため。
男性に性的なモノとして扱われてつらい。妊娠に対する恐怖。ピルのための通院が面倒。
生涯子供を持つつもりがないので生理が本当に不愉快でしかない。
今美しいとされる基準から外れるため。
生理痛やそれに伴う精神的なダメージが大きく、これが閉経まで続くと思うとつらい。
思うように元気でいられない。生理周期の関係でどうしても仕事に影響してしまうことがある。
胸が大きいためか、異性から頻繁に声をかけられたり、セクハラを受けたりする。顔ではなく胸を見て話すような下心丸出しなナンパや、実際に触られそうになることがある。羞恥心をあおるような言葉を投げかけられることも。相手に嫌悪感を抱くと同時に、自分がこんな身体でなければこんな風に声をかけられたり、セクハラされたりすることもないのだろうか…と気が滅入ってしまう。
性自認と一致していないから。
生理予定や生理前後の不調で、1ヶ月のうちのほとんどが体調不良。思うように予定を入れられないし、やる気がおきない。
SNSや芸能人を見ていると、顔が可愛い、胸が大きい、脚が細い人がたくさんいる。現代の日本人は、それに当てはまっているのが良いという意識をほとんどの人が持っていると思うので、当てはまらない自分は好きになれない。
Q2. 生理痛/PMSを周りに理解してもらえず、苦しんだことがありますか?
Q3. あると答えた方は、具体的に生理痛/PMSでどう苦しかったですか?
生理痛がひどく、戻してしまったり倒れたりすることもあるのに、高校の時、倒れた際に担任の先生(女性)に『演技するな!私はそんなにひどくないし、倒れることなんてない!』と言われた。冷や汗もすごく出てたのに、トイレにすら行かせてもらえなかった。
職場に生理休暇を申請しようとした時のこと。生理痛・PMSが重いことを打ち明け、どのような症状が出るかも説明して、出勤が難しいので休ませて欲しいとお願いしました。すると、「たかが生理。そんなことで休めると思うな。社会を甘く見るな」と個人的には罵詈雑言のようにも聞き取れる叱責をされたことです。女性の上司でしたが、「ああ、女同士でも分かり合えないものなのか」と絶望しました。
薬飲めばおさまると、思われている。実際薬が効かない時もあった。
学生時代、生理痛がつらいので家の中で横になっていると、母から怠けていると言われた。
夫は生理中に気を遣ってくれるが、「生理=生理痛=お腹が痛い」と理解している。症状には個人差があることや、頭痛や倦怠感があることも何度か伝えたが、彼自身は生理を経験しないため理解が難しく、伝えるのを諦めた。
とくに生理痛のない女性に、甘えていると思われる。 男性には、それとなく生理中ということを察せられ、腫れ物扱いをされる。
生理前は、頭痛と一言で言っても眼痛、首肩痛、頭痛の3コンボ。その他に偏頭痛もあるため、1ヶ月の半分は頭痛で悩まされている。「また頭痛?」とあきれ顔で家族に言われると、落ち込む。
高校時代は生理痛がひどく日常生活に支障がでるレベルだったけれど、母から「高校生で産婦人科に行くことは恥ずかしいことだ」と言われたこと。
生理痛が重く、目眩や吐き気でベッドから出られない月もあるので、祖母にピルの服用をしたいと相談しました。そしたら、「ピルは避妊するためのものだからお前には必要ない。ピルはヤリマンが服用するものだ」と言われました。
(生理痛ではないけど)始業後すぐ、どうしてもナプキンを替えたくてトイレに行くと、男性上司に「体調が悪くないなら行かないで」と言われた。
コロナウイルスワクチン2回目接種の副反応と生理痛が重なり、倒れて動けなくなった。救急車で搬送された際に、男性の救急隊員から「あー、生理痛ね…」といった対応をされた。その後も、電話で医師に引き継ぎをする際に「ただの生理痛みたいです」と報告をされた。
実家では生理の話題がタブーだったので、世間でも生理の話はあまりしてはいけない感じがしてなかなか体調不良を言い出せなかった。理解されなかったというよりも、自分から発言できなくてつらい思いをした。
理解されないというか、理解を求めることができない。しづらい。親からは「病気じゃないんだから」と、痛み止めを飲むことすら制限されて育てられた世代。
生理前の気分の落ち込みで仕事のパフォーマンスに少し影響が出てしまい、そのことを男性しかいない職場で伝えられなかった。
友人との予定があったが、突然の生理で身体がつらく、前日キャンセルの連絡をしたら怒られた。
PMSでの肌荒れで、生理前はマスク生活をしていた。生理痛でも部活動など休めなかった。
出張初日に生理が始まってしまった。同行していた同僚(女きょうだいが多い男性)に、生理による体調不良をそれとなく伝えてみたが、「明日は絶対に体調を整えてきてね!」という返答だった。
男性には痛みが分からない…。痛みがあっても家事育児は休めない。
ずっと鬱々とするのもそうだし、ひどいときは本当に死にたくなるけど、皆そうでもないからしんどいとわかってもらえない。
生理がキツくて早退しようと上司(女性)に相談したら、「これをお腹を貼るように」とカイロを渡されて働かされた。同じ女性でも生理痛の度合いは違うからだと思った。